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趣味の英語

初めての洋書は試し読みでレベルを選ぶ

洋書のレベル表示で候補を絞り、試し読みで場面・止まる理由・興味を確かめます。自作英文を使い、二冊を比べる短いメモの書き方を紹介します。

この記事の内容

初めての洋書は、読みたい内容から候補を選び、短い場面を試し読みして決めましょう。見るのは「何が起きたかを言えるか」「どこで止まるか」「続きを読みたいか」の三つです。

レベル表示が合っていそうでも、人物関係で迷ったり、話題に興味が持てなかったりします。一冊を決める前に、その違いを短くメモします。

読みたい内容と本の種類を決める

「動物の暮らしを知りたい」「知っている物語を英語で読みたい」など、気になる内容を一つ挙げます。そのうえで、一般向けの英語版を読むか、Graded Readerを探すかを選びます。

Graded Readerは、英語学習者向けに語彙や文法を調整した本です。既存作品の書き直しに加え、学習者向けの書き下ろしもあります。出版社の説明(英語PDF)

原作そのものの表現を味わいたいなら一般向けの版、調整された英文から入りたいならGraded Readerを候補にします。同じ書名でも文章が変わるので、シリーズ名まで確認してください。

レベル表示で候補を絞る

StageやLevelは、シリーズ内の段階を示す表示です。まず同じシリーズの近いレベルから二冊を選ぶと、比べる条件を減らせます。別のシリーズへ移るときは、数字だけを引き継がず出版社の説明を確かめます。

Headwordsは、その段階で基準とする語彙の規模です。本全体の長さを示す総語数とは違います。「700 Headwords」とあっても、本文が全部で700語という意味ではありません。

たとえばOxford Bookworms Libraryの紙本では、次のように表示されています。

書名と版 公式表示
Alice’s Adventures in Wonderland、ISBN 9780194790512 Stage 2、700 Headwords
Chemical Secret、ISBN 9780194791120 Stage 3、1,000 Headwords

これはレベル表示の読み方の例です。自分に合うかは、候補の本文を読んで確かめます。

一場面を読んで確かめる

出版社や正規販売元のサンプルから、本文の一場面を選びます。前書きやあらすじだけで決めず、物語や説明が続く部分を見ます。本文見本が見つからなければ、試し読みできる別の候補から始めましょう。

  1. 短い場面や数段落など、読む範囲を先に決める
  2. 最初は辞書を開かず、引っかかった所だけ控える
  3. 「誰が何をしたか」を日本語で一言書く。説明文なら「何の話か」を書く
  4. 止まった理由と、続きを読みたいかを残す

知らない語があっても、場面は追えているかもしれません。反対に、単語は見覚えがあっても、誰の発言か分からず筋を見失う場合もあります。

気になる語は、あとから調べてかまいません。「調べる前」と「調べた後」を分けると、次の候補と比べる手掛かりになります。

試し読みで、場面を説明できるか、どこで止まったか、続きを読みたいかを確かめる図
場面何が起きたか説明できる?
止まる理由どこで、なぜ止まった?
続き続きを読みたい?
レベル表示に加えて、読んだときの引っかかりと興味を記録する。

短い自作英文でメモを試す

次は記録の仕方を試すための自作例です。実在する本の抜粋ではなく、StageやCEFRのレベルは付けていません。

Rina checked the bread in the oven. The top was brown, but she closed the door again.

“Is it ready?” Sam asked.

“Not yet,” she said. “Can you put two plates on the table?”

He took the plates from the shelf.

読み終えたら、まず自分の言葉で場面を一言書いてみてください。

たとえば「Rinaがパンの焼け具合を見て、Samに皿を出すよう頼んだ」と残せます。誰が何をしたかを追えれば、すべての語を訳さなくても場面のメモは作れます。

途中で止まったなら、場所を具体的にします。「“Not yet,” she said. のsheが誰か迷った」なら、直前の問いと動作へ戻ります。この場面ではsheがRina、最後のHeがSamです。

「パンを焼く話なら読みたい」のように、興味も別に残します。この短文を読めたことだけで一冊の難しさを決めず、次は候補の本でも同じメモを作ります。

読み終えたら四つだけ残す

書名・シリーズ・ISBNと、試した章やページを控えたうえで、次を書きます。

  • もともと知っていた話や背景
  • 辞書なしで分かったことを一言
  • 止まった理由:語句、文のつながり、話者、背景など
  • 続きを読みたいか、次に何をするか

記録は短くて構いません。以下は架空の記入例で、実在する本を評価した結果ではありません。

候補Aの記入例

場面は一言で説明できた。知らない語はあったが先へ進めた。ただ、内容にはあまり興味が湧かない。

次にすること:同じレベルで別の話題を探す。

候補Bの記入例

続きは気になるが、人物が増えると誰の発言か分からなくなった。

次にすること:会話の前後をもう一度読む。それでも筋を見失うなら、人物の少ない作品や、一段やさしい候補を試す。

合わなければ替える理由を一つ残す

筋を追えて、続きも気になる本が残ったら、次の一冊にします。読み始めて何度も筋を見失うなら、やさしい候補へ戻して構いません。

英文は追えるのに先が気にならないなら、話題を替えてみます。眠い日だけ進まないなら、別の日に同じ場面を試してから決めてもよいでしょう。

「会話の話者で迷った」「この話題には興味が続かなかった」と一言残すと、次に替えるものが決まります。

読む本が決まり、音声も一緒に使いたくなったら、洋書とオーディオブックの本文を合わせる選び方へ。選んだ版と対応する音声をそろえます。

商品情報・公式資料の確認日:2026年10月12日。

出典

出典と確認条件

  1. Penguin Readers Handbook ↗確認日:2026-10-12

    誌面3頁のGraded Readersの説明。旧価格や利用条件は採用しない

  2. Oxford Bookworms Library Level 2 Alice's Adventures in Wonderland ↗確認日:2026-10-12

    紙本ISBN 9780194790512、Stage 2、700 Headwords

  3. Oxford Bookworms Library Level 3 Chemical Secret ↗確認日:2026-10-12

    紙本ISBN 9780194791120、Stage 3、1,000 Headwords

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