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「北風と太陽」を英語で読んでみよう|マントはいつ脱いだ?

イソップの『北風と太陽』を、1912年の英訳で読む小さな物語あそび。旅人が次にどうするか予想して、マントの変化を三枚の札で追ってみよう。

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この記事の内容

「北風と太陽」は、結末を知っている人も多いお話。でも、旅人がマントを脱ぐまでの動きは、どこまで覚えているでしょう。

今回は、英語の物語を途中で止めて「次はどうする?」と予想してみよう。読んだあとに三枚の札を並べると、知っているつもりだったお話にも、ちょっとした寄り道が見つかるかもしれません。

読む版をそろえて、一話だけ開こう

使うのは、Project Gutenbergの『Aesop’s Fables』 に収められた The North Wind and the Sun です。1912年のV. S. Vernon Jonesによる英訳を収めた電子版で読みます。

本のページで「Read online now」を開き、目次から「THE NORTH WIND AND THE SUN」を選びます。今回は、その見出しから次の話が始まる前まで。前書きや本全体を読む必要はありません。

これは英語学習用に短く書き直した文章ではなく、長めの文や見慣れない語もあります。今日は、旅人と一枚のマントを追えれば大丈夫。cloak は、ここでは肩から羽織るマントのことです。

同じ「北風と太陽」でも、翻訳や書き直した版によって文章は変わります。手元の別の本と混ぜず、今回はリンク先の英文で遊んでみてください。

まずは北風の番。マントはどうなった?

最初の場面では、北風と太陽が、どちらの力が強いかを争っています。旅人のマントを先に脱がせることができるか、力を試すことになりました。

北風の場面を読み、wrapped を探してみましょう。wrapは「巻き付ける」という動き。ここで巻き付けているのは誰で、巻き付けるものは何でしょう。

その前後には、風が強く吹くほど、男がマントをいっそう体に巻き付ける様子が書かれています。北風の狙いに近づいたのか、遠ざかったのか、マントを着る旅人のつもりで考えてみてください。

Then came the turn of the Sun. に来たら、いったん止まります。「今度は太陽の番」という場面の切り替わりです。続きを少し画面の外へ送るなどして、次の動きを予想してみよう。

太陽が照り始めたら、次はどの姿?

ここから使うのは、本記事で作った三枚の札です。A・B・Cは、物語の順番を混ぜてあります。絵の服の色や形は説明用の想像で、元の本の挿絵を写したものではありません。

  • A:マントをすっかり脱ぐ
  • B:マントを体にしっかり巻き付ける
  • C:留め具を外し、マントを肩にゆったり掛ける
物語の順番を混ぜた三枚の自作札。Aはマントを脱いだ旅人、Bは体にマントを巻き付けた旅人、Cは留め具を外して肩にマントを掛けた旅人。次の姿と並ぶ順番を考える

太陽が穏やかに照らし始めたところで、旅人はまずどの姿になると思いますか。A・B・Cから一つ選び、「暑くなったらすぐ脱ぎそう」のように理由を一言添えます。違う動きが浮かんだら、自分の案を書いてもかまいません。

結末を覚えていても、途中の動きまでは同じとは限りません。予想が決まったら、元の英文の太陽の場面を最後まで読んでみてください。

「留め具を外す」と「脱ぐ」の間を見つけよう

太陽の場面で目印にするのは、次の三か所です。日本語は、この場面に合わせた説明です。

  • unclasped:留め具を外した
  • hanging loosely:ゆったりと垂れ下がっている
  • throw his cloak right off:マントをすっかり脱いでしまう

unclaspedは、辞書のunclaspでも留め具を外す意味を確かめられます。その直後まで読むと、マントがまだ肩に掛かっていることが分かります。留め具を外した時点で、すでに脱いだことにはなっていません。

さらに読むと、太陽は強く照り、旅人はマントをすっかり脱ぎます。太陽が出てからの動きが、一つで終わっていないところに注目してみよう。

北風の場面から最後までを、三枚の札で並べるとどうなるでしょう。手元にA・B・Cを順番に書いてから、答えを開いてみてください。

札の順番と、予想を確かめる

順番はB→C→Aです。北風が強く吹くと、旅人はマントをいっそう巻き付けます。太陽が穏やかに照らすと留め具を外して肩に掛け、その後、太陽が強く照るとすっかり脱ぎます。太陽が照り始めたあとの最初の姿はCでした。

最初にAを選んでいたなら、「結末は覚えていたけれど、途中にCがあった」と気づけます。予想を当てることより、自分の予想と英文のどこが違ったか見つける遊びです。

最後は、気になった動きを一つ残す

メモには、「最初の予想」と「読んで見つけた動き」を一行ずつ残してみましょう。たとえば次のように書けます。これは本記事の記入例です。

  • 最初の予想:太陽が出たら、すぐにマントを脱ぐと思った
  • 読んで見つけた動き:先に留め具を外し、肩に掛けたまま歩いていた
  • 戻る目印:unclasped

もう一度読みたくなったら、今度は太陽の照らし方が変わる場所を探してみてください。穏やかな光のときと、強く照らすときで、旅人の姿も変わります。

教訓の一文まで読んでみるのもよし、今日はマントの動きを追えたところで閉じてもよし。知っているお話の小さな変化を、英語の言葉で見つけてみましょう。

次に別の物語を探すなら、試し読みで自分に合う洋書を選ぶ方法へ。絵の中の人を英語で探す遊びが気になったら、名画の場所と姿勢で人物あても試してみよう。

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